Mac開発環境の必需品！Homebrewのインストール手順と基本コマンドまとめ

2025年10月31日

開発環境

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はじめに

Macで開発環境を整えようとすると、多くの技術記事で「Homebrew」という単語を目にしますよね。

「Homebrewって何？」「ターミナルを使うの？難しそう…」と感じるかもしれませんが、HomebrewはMacでの開発を劇的に効率化してくれる、今や必須とも言えるツールです。

この記事では、Homebrewを初めて使う方のために、以下の内容を丁寧に解説していきます。

Homebrewとは何か？
Homebrewのインストール手順
Apple Silicon（M1/M2/M3）とIntel版の確認方法
最低限覚えておきたい基本コマンド

この記事を読み終えれば、あなたもHomebrewを使いこなし、快適なMac開発ライフをスタートできるはずです！

Homebrewとは？

Homebrew（ホームブリュー）とは、macOS用のパッケージマネージャーです。

一言でいうと、「Macで使う様々なソフトウェア（特にコマンドラインツール）を、簡単なコマンド一つでインストール・管理できるようにするツール」です。

通常、ソフトウェアをインストールするには、公式サイトを探し、インストーラーをダウンロードし、クリックして…といった手順が必要ですよね。
Homebrewを使えば、ターミナルで brew install [入れたいソフト名] と入力するだけで、必要なものを自動でダウンロードし、適切な場所に設置してくれます。

開発環境の構築が驚くほどスムーズになるため、多くのMacユーザーに愛用されています。

Homebrewのインストール手順

STEP1

Homebrewの公式サイトにアクセスします。

Homebrew

STEP2

Homebrewをインストールする

トップページに表示されている「インストール」の欄にある、/bin/bash -c ... から始まるコマンドを丸ごとコピーし、ターミナルに貼り付けて、Enterキーを押します。

※注：このスクリプトはHomebrewのアップデートで変更される可能性があるため、必ず公式サイトで最新のものを確認してください

STEP3

Macのログインパスワードを入力

Macのログインパスワードを求められます。
入力しても画面には何も表示されませんが（セキュリティのため）、構わず入力してEnterキーを押してください。

STEP4

パスを通す

インストールが完了すると、ターミナルに「Next steps:」という見出しで、下記のコマンドが表示されるはずです。
表示されたコマンドを、1行ずつコピーしてターミナルで実行してください。

echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

これは、インストールしたHomebrewに「PATHを通す（ターミナルがHomebrewコマンドをどこから見つけるか教える）」ための非常に重要な作業です。

STEP5

インストール確認

以下のコマンドでバージョンが表示されればインストール完了です。

brew -v

brew --version

Apple Silicon（M1/M2/M3）と Intelの違いと確認方法

ここが初心者の方が少し混乱しやすいポイントです。
お使いのMacのCPUによって、Homebrewがインストールされる場所が異なります。

Apple Silicon (M1, M2, M3など) の場合:
- /opt/homebrew/bin/brew
Intel Mac の場合:
- /usr/local/bin/brew

自分が今どちらのHomebrewを使っているか（または正しくインストールされているか）を確認するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。

which brew

このコマンドは、「brewというコマンドは、どこの場所にありますか？」と尋ねるものです。

実行結果が /opt/homebrew/bin/brew なら、Apple Silicon ネイティブ版が正しく動作しています。
実行結果が /usr/local/bin/brew なら、Intel 版が動作しています。

Apple Silicon Mac をお使いの方は、原則として /opt/homebrew/bin/brew と表示されていればOKです。

基本コマンド

インストールが完了したら、早速使ってみましょう。
まずは以下の基本的なコマンドだけ覚えれば十分です。

コマンド	説明
`brew install [パッケージ名]`	ソフトウェアをインストールします。これが一番よく使うコマンドです。（例： `brew install wget`）
brew install –cask <アプリ名>	GUIアプリのインストール（例：`brew install --cask visual-studio-code`）
`brew uninstall [パッケージ名]`	インストールしたソフトウェアをアンインストールします。
`brew list`	Homebrewでインストールしたソフトウェアの一覧を表示します。
`brew list` –cask	GUIアプリ (Cask) の一覧を表示
`brew search [キーワード]`	インストールしたいソフトウェアを検索します。正式名称がわからなくても探せます。
`brew update`	Homebrew本体と、パッケージのリスト（どのソフトが最新か）を更新します。新しいソフトを入れる前や、久しぶりに使う時に実行すると良いでしょう。
`brew upgrade`	Homebrewでインストールした全てのソフトウェアを、最新バージョンにアップグレードします。
`brew doctor`	Homebrewに何か問題がないか診断してくれます。「何か調子が悪いな」と思ったら実行してみてください。問題点と解決策を提案してくれることがあります。
brew bundle dump	現在インストールされているもの全てを `Brewfile` という設定ファイル（バックアップ）に書き出す。
brew bundle install	`Brewfile`ファイルに書かれたツールやアプリを全自動でインストールできます。