はじめに

Webサイトの文字を読みやすくするために欠かせないのが、行間(line-height)文字間(letter-spacing)の調整です。
どちらもCSSで簡単に指定できますが、

  • 「line-heightって数値を変えると何が変わるの?」
  • 「letter-spacingはフォントサイズによってどう計算されるの?」

といった疑問を持つ方も多いはずです。

この記事では、line-heightとletter-spacingの仕組み計算方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事を読めば、文字組みの基本が理解でき、見やすいWebデザインを作れるようになります。

line-heightについて

line-heightとは?

line-height行の高さ(行間)を決めるCSSプロパティです。
文字の上と下にどれくらい余白を取るかによって、文章の読みやすさが変わります。

line-heightの指定方法

p {
  line-height: 1.5;
}
  • 単位なし(推奨)一番扱いやすく、推奨される方法
  • フォントサイズに対する倍率で行の高さが決まる
  • 子要素にも継承されるが、フォントサイズが変わっても自動で倍率計算される

line-heightの計算

行の高さは以下のように計算されます。

  • line-height = 行の高さ(px) ÷ font-size(px)
  • 行の高さ(px) = line-height × font-size(px)

letter-spacingについて

letter-spacingとは?

letter-spacing文字と文字の間隔(カーニング)を調整するCSSプロパティです。
日本語サイトではあまり大きく設定しないことも多いですが、英字や数字を使うデザインでは重要です。

letter-spacingの指定方法

p {
  letter-spacing: 0.05em;
}
  • emで指定する方法(推奨)
  • フォントサイズに応じて文字間隔が自動調整される
  • レスポンシブデザインとの相性が良い

letter-spacingの計算

計算式は次のとおりです。

  • letter-spacing(em) = 実際の文字間隔(px) ÷ font-size(px)
  • 実際の文字間隔(px) = font-size(px) × letter-spacing(em)

さいごに

この記事では、CSSで文字組みを整えるためのline-heightletter-spacingについて解説しました。

  • line-height ・・・ 行の高さ(行間)を決めるプロパティ
  • letter-spacing ・・・ 文字と文字の間隔を調整するプロパティ

Webデザインは、見た目の装飾だけでなく文字の読みやすさも大切です。
line-height と letter-spacing を理解して、あなたのサイトの文章をもっと見やすく整えてみてください。