はじめに
WordPressのテーマを自作する際、最初に作成するのが style.css です。
このCSSファイルには、見た目のスタイルだけでなく「テーマの基本情報」を記述する必要があります。
本記事では、WordPressテーマのstyle.cssに必須の「Theme Name」や、書いておくと便利なヘッダー情報の一覧とその意味を初心者向けにわかりやすく解説します。
style.cssとは？WordPressテーマに必要なCSSファイル
WordPressでオリジナルテーマを作成する際に、まず最初に準備する必要があるのが style.css というファイルです。
このファイルは、一般的なCSSファイルと同様に、Webサイトの見た目（レイアウトや文字の色・サイズなど）を指定する役割を持っています。
しかし、WordPressにおける style.css は、単なるデザイン用のファイルというだけではありません。
テーマの「情報」をWordPressに伝えるための特別な役割も担っています。
そのため、ファイルの冒頭には次に紹介するような「テーマ情報のコメント（ヘッダー）」を記述する必要があります
テーマ情報のコメント（ヘッダー）の必須項目
WordPressのテーマ開発では、style.css の冒頭にテーマ情報（ヘッダーコメント）を記述する必要があります。
この情報は、WordPressがそのフォルダを「テーマ」として正しく認識するために必須のものです。
特に、以下の項目は最低限記述しておく必要があります。
/* Theme Name: My Original Theme Name */
この他にも、Author や Description など、書いておくと便利な項目がいくつかあります。
これらは必須ではありませんが、テーマを整理したり公開したりする際に役立ちます。
次のセクションでは、そんな任意で記述できるテーマ情報の一覧と書き方をご紹介します。
任意で書けるテーマ情報のコメント（ヘッダー）の一覧
style.css のテーマ情報（ヘッダー）には、必須の「Theme Name」以外にも任意で記述できる項目があります。
これらは、テーマの開発者情報や説明、更新情報などを記載するためのもので、記述しておくと管理画面での情報表示がわかりやすくなります。
以下に、よく使われる項目を一覧で紹介します。
| 項目 | 内容 | メリット |
|---|---|---|
| Theme Name | テーマ名（必須） | テーマとして認識される |
| Theme URI | テーマの公式URL | 他人に配布する際に便利 |
| Author | 開発者名 | 誰が作ったか明確に |
| Author URI | 作者のURL | 自己紹介・ポートフォリオに誘導 |
| Description | テーマの概要 | 管理画面で分かりやすく表示される |
| Version | バージョン番号 | 更新時の比較に使える |
| License | 使用ライセンス | 法的に明確化 |
| License URI | ライセンスのURL | ライセンスの出典元を示す |
| Text Domain | 翻訳用の識別子 | 国際化・多言語対応に使う |
| Tags | 特徴を表すタグ | 検索性が上がる（公式テーマ登録時に重要） |
これらの項目はすべて書く必要はありません。
用途に応じて必要な情報だけを選んで書くようにしましょう。
特に公開を予定していないローカル開発用テーマであれば、「Theme Name」 と 「Author」 だけでも十分です。
実際の記述例
/* Theme Name: Code Cabin Theme Theme URI: https://codecabin.com/themes/code-cabin Author: Yuya Author URI: https://codecabin.com Description: 初心者向けのシンプルなWordPressテーマ Version: 1.0.0 License: GNU General Public License v2 or later License URI: https://www.gnu.org/licenses/gpl-2.0.html Text Domain: codecabin-theme Tags: blog, responsive, simple, two-columns */
style.cssヘッダーコメント用テンプレート【コピペOK】
下記のテンプレートをコピーして、自作テーマの style.css の先頭に貼り付けてください。
/* Theme Name: Theme URI: Author: Author URI: Description: Version: License: License URI: Text Domain: Tags: */
さいごに
今回は、WordPressテーマを作成する際に欠かせない style.css の役割と、
その中に書くべきテーマ情報（ヘッダーコメント）について解説しました。
とくに「Theme Name」は必須項目なので、忘れずに記述しましょう。
また、任意の情報も書いておくことで、テーマの管理や再利用がぐっとしやすくなります。
style.css が正しく配置されていないとテーマとして認識されないため、
今回紹介した注意点もしっかり確認してみてください。
そして、CSSや画像を読み込むためのパスの書き方について知りたい方は、
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